バーチャルアナログシンセサイザーの草分け的存在
使用時期: 1997年~ 1998年(?)
image via:» Roland JP-8000 Essential JP GiGA SF2 .:. Magesy.Be
JP-8000は1996年にRolandが発売したバーチャルアナログシンセサイザー。
SPEED2 TK RE-MIX,Love again等、楽曲にトランス色が出始めた時期から使用された。
SPEED2 TK RE-MIX (Solo)
Love again (globe)
YAMAHA DX7のヒット以降、80年代はシンセサイザーはファンクションキーのみでオペレーションを行うデジタル式が主流であった。
1990年代後半に入ってから、アナログ盤や初期のサンプラーを使ったローファイサウンドやTR-808、SP-1200を使ったリズムトラックがテクノ、ヒップホップのマストアイテムとなる等、過去の機材を使った懐古的な流れが出て来て、
アナログ式の『ツマミによるオペレーション』が見直される動きが生まれた。
そういった時代の流れの中でJP-8000は「バーチャルアナログシンセサイザー」の走りとして、 Clavia Nord Leadと時期を同じくして登場した。
音色エディット部分は、デジタルシンセサイザーでありながらアナログシンセの様なツマミ方式のコントロールノブで構成され、それまでのデジタルシンセでは不可能だった直感的な音色作りを可能とした。
また、トランスミュージックの定番波形である「SUPER SAW」(ノコギリ波を何層もレイヤーしたような音)を、Rolandのシンセサイザーとして初めて搭載した。
ピッチベンドコントローラー部分にはリボンコントローラーも装備されており、ギターのスライド、トリルのようなパフォーマンスが楽しめる。
リアルタイムパフォーマンスを徹底的に追求したJP-8000には、1995年発売のXP-50と同じく「RPS機能」も搭載されている。
これはシーケンサーに録音された演奏を鍵盤に割り当てワンタッチでフレーズを再生する機能で、 あたかもフレーズサンプリングのように鍵盤で再生し、アドリブでフレーズを重ねていくようなプレイを楽しむ事が出来る。
メーカー | Roland |
---|---|
発売年 | 1996年 |
鍵盤数 | 49鍵 |
音源方式 | アナログモデリング音源 |
同時発音数 | 8音(ポリフォニックモード時)/1音(モノフォニックモード時) |
重量 | 8.0kg |
定価 | 158,000円 |
JP-8000が使用されたライブ
主なユーザー
ケン・イシイ
福間創(P-MODEL)
鈴木裕(セガ AM2研)
Prodigy
Pet Shop Boys
Orbital
中古相場
約25,000円
tico
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