エレクトーンを売って手に入れたファースト・シンセ
使用時期:1975年~1983年
image via:Roland SH-1000 | Vintage Synth Explorer
SH-1000は1973年に発売された国産初のアナログ・シンセサイザー。
今でこそ廉価版のファミリーキーボードやシンセサイザーは数多くあるがこの当時は廉価版シンセサイザーというものが存在しなかった。
小室は高校2年の時、このシンセサイザー欲しさに自宅にあるエレクトーンをリヤカーに乗せ、
友人の浅野訓弘に5万円で売却。その資金を元手にこのSH-1000を入手している。
ちなみに売却したエレクトーンは母の所有物であったが、
この時、小室少年は『友達のお姉さんが貸して欲しいと言っていたから』と苦しい言い訳をしている。
後に小室はこのSH-1000との出会いを『宝の地図を手に入れたようだった』と語っている。
SH-1000は、手元にあるタブをスイッチングすることによって音色を切り替えられた。
このオルガンのようなタブは、
SH-1000が『オルガンでは出ない変わった音も出せるように』とのコンセプトで設計された、
あくまでオルガンを軸にした発想から生まれている事を意味する。
初期の比較的低価格なモノフォニックシンセサイザーでありながら、手元のタブと基本的なパネルの組み合わせによって本格的な音作りとパフォーマンスが楽しめた。
メーカー | Roland |
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発売年 | 1973年 |
鍵盤数 | 37鍵 |
同時発音数 | 1 |
定価 | 165,000円 |
●主なユーザー
ミッキー吉野(ゴダイゴ)
●中古相場
不明