80~90年代を彩ったダンス・サウンドの定番リズムマシン
使用時期: 1982年~
image via:ローランド・TR-808 – Wikipedia
Rolandから発売されたTR-808は、チープながら独特のテイストを持ち、
80年代から現在に至るまで、『ヤオヤ』の愛称で多くのテクノミュージックやダンス音楽で愛用されている。
当初はYMOやプラスチックスによって使用されたが、テクノミュージックでの実験的なアプローチという側面が強かった。
当時は『ポップスに使うにはチープ過ぎる』という認識が強かったTR-808を、
小室はTM NETWORKのデモ音源作りに積極的に使用していった。
そんなTR-808を使った楽曲で、プリンスやジェネシスがヒットを飛ばすのはそれから数年先のことである。
80年代中期この808の音色は一旦影を潜めるが、90年代のダンス音楽において再評価され、
90年代のダンス、ポップス音楽ではこのTR-808、とりわけ『808スネア』が一世を風靡する。
1993年に発売されたリミックスアルバム『TMN CLASSIX』ではTR-808の音色がふんだんに使用されている。
小室哲哉は現在でもTR-808の実機を所有しているが、
この頃は多くのシンセサイザーやサンプリング音源でTR-808の音色がプリセットで入っているので、実機は使用していない可能性もある。
1996年発売のglobe「FREEDOM」等でも顕著な808サウンドを聴くことができる。
メーカー | Roland |
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発売年 | 1980年 |
鍵盤数 | 16個のランプボタン |
定価 | 150,000円 |
●主なユーザー
Yellow Magic Orchestra
プラスチックス
電気Groove
グラハム・マッセイ (808 State)
●中古相場
約130,000円
●関連リンク
ローランド
http://www.roland.co.jp/