AKAIサンプラー黎明期の名機
使用時期:1986年
image via:Akai S900 – Zikinf
S900はAKAI professionalから1986年に発売された2Uラックサンプラー。
音色データはフロッピーディスクからロードする。 12bitサンプリングなのでクリアではなく、こもりがちでかつ野太い独特の質感があった。
これは現行のサンプラーのリサンプリングでは再現できない独特のざらつき感であった。
この特徴が好まれ、S900は90年代後半頃までローファイサウンドを好むヒップホップアーティストに重宝されていた。
AKAI S900は1986年のTM NETWORK “TOUR’86 FANKS DYNA-MIX”でのみ使用された。
ただ使用時期がEmulatorII と重なっていて、おそらく EmulatorII に入り切らない フレーズサンプリング(『Passenger』前奏のサックスソロ等)をS900に入れていたのではないかと思われる。
定価38万円と、現在のサンプラーから比べれば高価だが、
200万円するEmulatorIIに比べればはるかに導入しやすかったのだろう。
メーカー | AKAI professional |
---|---|
発売年 | 1986年 |
内蔵メモリ | 750 kB |
音源方式 | 12bitリニアサンプリング |
サンプルレート | 8.0 kHz~40kHz |
最大サンプリングタイム | 63秒 |
同時発音数 | 8音 |
定価 | 38万5000円 |
●主な使用アーティスト
PLASTICS
クボタタケシ
トレヴァー・ホーン
●中古相場
9,000円~15000円
●関連リンク
AKAI professional
http://www.akai-pro.jp/index.php
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