80年代を代表するシンセリード
使用時期: 1986 年~ 1988 年
image via:80’s洋物シンセ事情 Oberheim編 | matsudananda
Oberheim Matrix-12は厚みのある音色で、全盛期のTM NETWORKにおいてブラス音源として使用された。
アナログシンセサイザーならではの厚みのある音色は、TM NETWORKの『シンセサイザー・ポップ』を象徴するかのようなサウンドだった。
ライブでは小室ブースに置かれることはなく、裏方のリモート音源として使用されていた。
代表的なものとしては『Still love her』のイントロリフが分かりやすい。
(追記:12.09.19)
『Still love her』のイントロはMEMORY MOOGとの情報を頂きました。(情報提供:TKTK様)
Xpander2台分に相当する音源はデジタルで制御しているが、フィルタ構成や音源方式はアナログで設計されていた。
また、Xpanderを含むこれらの機種の最大の特長といえるモジュレーションパッチング機能は 内部コンピュータによってパッチングが可能で、
1音色につき合計20パッチ繋げられるので 使いこなせると複雑な音色を作ることができた。
エンベロープ等のモジュレーション部分はソフトウェアで制御しているため、音の立ち上がりが若干遅い。
その弱点を克服するためFM音源方式も搭載し金属系の倍音も出せたので、アナログシンセサイザーでありながら、
かなりのマルチスペックのマシンと言えるだろう。
独自の逆方向ピッチベンドレバーとモジュレーションレバーを採用している。
Oberheim Matrix-12と言って有名なのが、ヴァン・ヘイレン『Jump』冒頭のイントロである。
(訂正:12.09.19)『Jump』のイントロはOB-Xaでした。(情報提供:TKTK様)
メーカー | オーバーハイム・エレクトロニクス |
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発売年 | 1984年 |
鍵盤数 | 61鍵 |
同時発音数 | 12音 |
定価 | 約50万円 |
●主なユーザー
イェンス・ヨハンソン
ジョーダン・ルーデス(ドリームシアター)
難波弘之
●中古相場
約30万円
●関連リンク
Oberheim Links(シンセサイザーを紹介する海外サイト。オーバーハイム製品のリンク集)
コメント
ヴァン・ヘイレン『Jump』のイントロはOB-Xa
STILL LOVE HERはMEMORY MOOG
>TKTK様
情報ありがとうございます。
記事を追記・修正させていただきましたm(__)m