TM NETWORK後期のユーロビートサウンドを創り出した名機
使用時期: 1986年~1991年
image via:www.klang-klinikum.de-equipment-klangerzeuger-RolandTR-727
TR-727は、1986年にRolandから発売されたTR-707のラテンパーカッションバージョンである。
TR-727が初めて使用されたのは1986年のFANKS DYNA-MIXツアー。
TR-727の特色は、EmulatorⅡやSP-1200のように、12bitサンプルならではの野太い尖った出音の良さだろう。
理論上は24bitサンプリングの方が高音質なのだが、12bitの場合は高音域が削られるため、聴感上太い音に聞こえる。
これが80年代ユーロビートサウンドの、「カチコチ」「チャカポコ」したリズムトラックの秘密だ。
TR-727は、アルバム「Carol」以降、ユーロビートサウンドに傾倒するTM NETWORKの楽曲で顕著に使用され始める。
「Love Train」 「Dive into Your Body」 「THE POINT OF LOVER'S NIGHT」、小室ソロ「Opera Night」等でそのサウンドを聴くことができる。
Love Train
Opera Night
THE POINT OF LOVER'S NIGHT
下の映像では、TR-707で基本的なキックの音を出している。その後からTR-727でパーカッションの音が追加されていく様子が分かる。
TM NETWORK後期の作品や小室ソロ作品にTR-727が多用された事が容易に想像できるサウンドだ。
デリック・メイのSalsa life。
日本では全く評価されなかったTR-727をユーロビート・ハウスの名機まで昇華させたのは、彼らのようなデトロイトテクノ系のアーティストによる功績が大きい。
メーカー | Roland |
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発売年 | 1986年 |
メモリー | 64リズムパターン/4トラック/最大999小節 |
収録音源 | HI BONGO/LOW BONGO/MUTE HI CONGA/OPEN HI CONGA LOW CONGA/HI TIMBAL/LOW TIMBAL/HI AGOGO/LOW AGOGO CABASA/MARACAS/SHORT WHISTLE/LONG WHISTLE QUIJADA/STAR CHIME |
定価 | 99800円 |
●主なユーザー
デリック・メイ
ルーク・ヴァイバート
フレディ・フレッシュ
エイフェックス・ツイン
TRAX
●中古相場
約4万円
●関連リンク
Roland
http://www.roland.co.jp/
TR-727 オーナーズ・マニュアル
http://www.roland.co.jp/support/article/?q=manuals&p=TR-727&id=1808872