YAMAHA KX5

今なお支持されるショルダーキーボード

使用時期:1984年〜

YAMAHA KX5はYAMAHAが発売したショルダーキーボード。

KX5自身は音源を持っておらずMIDI接続された外部音源をコントロールして音を出すため、シンセサイザーではなくリモートキーボードに分類される。

ブラックレザーサテンとシルバーメタリック2カラーが存在するが、小室は専らシルバーメタリックを使用している。

TM NETWORKのライブ『ELECTRIC PROPHET』での使用以来、KX5は小室ライブパフォーマンスに欠かせない存在となる。

ギターの様に肩から掛けて演奏出来るのがKX5の醍醐味だが、KX5のミニ鍵盤は非常に弾きにくく37鍵と音域も狭いため実用性に難があり、『ギターに対抗する為のパフォーマンス的要素が強い。

小室氏のパフォーマンスで印象深いのは、『 CAROL TOUR FINAL CAMP FANKS!! ’89』でサンプラー(YAMAHA TX16W)に接続したKX5で宇都宮隆のボーカルフレーズを連打する場面だろう。

ネック部分は2個のホイールでボリュームとモジュレーションに対応。
リボンコントローラでピッチベンドに対応していて、指をスライドしたりタップすると、ギターのトリルやスライド奏法の様なプレイが可能。サスティンボタンも装備。

ボディ部分にはボタンとノブが配置されており、64音色の切り替え、2系統音源の切り替え、ポルタメント等に対応している。

小室専用モデルのショルダーキーボード『TETSU MIND CONTROL』が導入されてからは、KX5は破壊パフォーマンスを行う時のみ使用する事が多くなった。

メーカー YAMAHA
発売年 1984年
鍵盤数 37鍵
音源方式 外部音源をコントロール
同時発音数 外部音源に依存
定価  65,000円

使用アーティスト

浅倉大介/坂本龍一/桃井はるこ/チック・コリア/トーマス・ドルビー/ヤン・ハマー/ハワード・ジョーンズ/土居慶子(COSMOS-keyboards trio-
)/谷村有美