80年代ミュージックシーンはDX7とともに
使用時期:1984 年~1987 年
image via:ヤマハ・DXシリーズ – Wikipedia
アナログ全盛であった当時において、ベロシティを搭載したデジタルシンセサイザーDX7はエポック・メイキング的な存在であった。
FM音源特有のキラキラしたエレピやブラスのサウンドは世界中のアーティストに受け入れられ世界的にヒットし、80年代のサウンドの大部分がDX7の色に染められた。
小室哲哉もその例に漏れず、デビューしたばかりのTM NETWORK ではDX7がふんだんに使用される。
DX7の音色はTM NETWORK『金曜日のライオン』のイントロ、
象の鳴き声を連想させるSEやシンセブラスで顕著に聞くことができる。
『愛をそのままに』イントロのグレムリンの声のようなシンセパッドもDX7による音色。
以下の動画を見ると80年代音楽で聞き覚えのある音色が次々と繰り出され、
いかに80年代のミュージックシーンがDX7とともに歩んできたかがよく分かる。
日本国内ではTOM★CATのヒットによるDX7の姿が印象深い。
また、JRの発車メロディーはDX7で作られており、現代の生活にまで浸透したシンセサイザーと言える。
DX7の音色は現在でも各メーカーのシンセサイザーで採用されいる。
DX7とハッキリ明記されていないにしろ、DX7からサンプリングしたと思しき音色を聞ける場合がある。
余談ではあるがボーカロイド初音ミクの衣装デザインはDX7がモチーフとなっている。
これは初音ミクのエンジンがYAMAHAのVocaloid2である事に由来する。
メーカー | YAMAHA |
---|---|
発売年 | 1983年 |
鍵盤数 | 61鍵 |
音源方式 | FM音源 |
同時発音数 | 16音 |
定価 | 24万8000円 |
●主なユーザー
TOM(TOM★CAT)
坂本龍一
田口智治(C-C-B)
小田和正(オフコース)
武部聡志
デヴィッド・ブライアン(BON JOVI)
ブライアン・イーノ
TOTO
スティービー・ワンダー
ドナルド・フェイゲン
ダリル・ホール
●中古相場
15,000~20,000円
●関連リンク
コメント
こんばんは。
以前、私がDX7について一部触れましたが、持っているのは初期型ではなく、DX7ⅡDを持ってます。
ジャンク品でしたが、ソフトケース・説明書・譜面・ROMカートリッジ・スーパーオペレーションマニュアル(冊子)が入ってました。
やはり、あのボディといい、スイッチといい、という感じですかね。譜面立てはいらないですが。
DX7を知ったのは、小室哲哉さんとアレンジャーの武部聡志さん(武部さんのステージには必ずDX7Ⅱがセットしてある。今はMOTIFです。)。あの、ボディに惹かれます。
DX7で好きなのは、ベース、ストリングス、エレピ、ベルです。一番はバキバキのシンセベース。
ちなみに私は、作るのがダメ(面倒らしい)なので、そのままプリセットを使ってます。
ちょっと前のキーボードマガジンで、Purple Daysというユニットでキーボードを弾いている石坂翔太くんがDX7ⅡD(小室さんの私物)を取り上げてまして、熟読してしまいました。
Kouichi さん
コメントありがとうございます。
DX7の音色エディットは、昔KBスペシャルに掲載されたデータ表を見ただけで頭がクラクラした思い出があります。
プリセットだけでも、DXサウンドは充分堪能できるという事ですね^^